一生懸命ダンスするあの人と突風

少年は真夜中の3時に目覚めてしまった。
夏休みもすでに2週間くらいたった夏の夜だった。
暑くて寝苦しくて寝が浅かったのだろうか。
扇風機は室内のぬるい空気を撹拌しているだけで、全く涼しさを感じない。

眠れないし、お腹も減ったので、少年は大好物のカレーを作ろうと思った。
冷蔵庫の中を確認し、野菜と肉を準備して、炒めたり煮込んだりした。
空が白んできた頃、家中に美味しそうなカレーのいい匂いがしてきた。

ゆったりと大声を出す友達と花粉症
今使用している部屋は、冷房も暖房もないようなところだ。
そのために、扇風機と冷やした飲み物を片手に仕事をする。
つい最近、扇風機を移動させようと思い、弱にしたまま抱えてしまった。
すると、扇風機の歯がストップしたので「あれ?」と、考え直し,じっくり見た。
なんと、動きを止めているのは、正に自分の中指だった。
怖くなって手を放すと、また歯は元気に回転を始め、自分の指からは血が出てきた。
まったく痛みも感じなかったが、注意しようと思った。

雨が上がった仏滅の夜明けにひっそりと

ある夏の昼。
少年は空き地で、蟻の行列が虫の死骸を運ぶところをじっくり見ていた。
蟻たちは一所懸命に動き回っているのだけど、虫の死骸一つでこんなに大量のアリがいても、意味が無いんじゃないのかと、少年は首をかしげた。
少年は、アリ達を泥で埋めたらどうなるだろう、という好奇心に駆られた。
だが、今回はだまって観察し続けることにした。
暑い夏の日なので、少年の汗は頬を伝い、ポタポタと蟻たちの近くに落ちた。

ゆったりと熱弁する姉ちゃんと飛行機雲
よく一緒にいる知佳子はなかなか賢い。
頭が良いんだろうなーと感じる。
何としてでも他者を否定したりはしない。
ん?と思っても、とりあえず相手の気持ちも重視する。
そうしているうちに、考えが膨らむし、強くなるのだ。
意見を貫く事より、こうしている方が彼女にとって優先なのかもしれない。
自分が傷つかなくてすむやり方、起こったことを糧にする方法をよく分かっている。

具合悪そうに自転車をこぐ友人と枯れた森

甲府は果物大国と言われるくらい、フルーツの生産が盛んだ。
日本でも珍しい海のない県で南アルプスなどの山々に囲まれている。
だから、漁業もできなければ、稲作も全然盛んではない。
なので、甲斐を治めていた殿様、柳沢吉がフルーツ栽培を提案したのだ。
他の県よりも有名な名産が欲しかったんだと思う。
甲府の水はけのよさと、山国ならではの昼夜の寒暖の差が、立派な果物を生み出す。

のめり込んで吠えるあの人と私
読書をすることは好きだけど、全ての本に関して好きなはずはない。
江國香織の小説にとても魅力を感じる。
もう長いこと同じ本を読み進めている位だ。
主人公の梨果は、8年を共にした恋人の健吾に別れを告げられてしまうが、そのきっかけである華子とルームシェアするようになるという奇抜な小説だ。
ラストは衝撃で、大胆な形だがそれを知ったうえで振り返ると「確かに、そうなるかもしれないな」と思わされる。
そして、言葉の選び方や登場させる音楽、物などがお洒落。
たとえば、ミリンダが出ればミリンダが飲みたくなるよう書いてあるし、べリンダ・カーライルや古内東子といった音楽が出れば同じようにCDをかけてしまう。
言葉選びの仕方がうまいのだろう。
それ以外にも、ピンクグレープフルーツそっくりの月、という表現がどこから生まれてくるのだろう。
こんな文章に魅力を感じて、夜に何度もおなじ江國香織の作品を読んでしまう。
お気に入りの本との夜更けの時間が夜更かしの発端なのだろう。

目を閉じてお喋りする兄弟と暑い日差し

出張で、日光市へ行くことがたくさんあった。
北関東地方に位置する日光市は栃木県にあって、内陸県で、多くの山々に囲まれている。
そのことから、冬の時期には雪が積もり、除雪車やチェーンなど必須である。
紅葉が始まると、東北道で、2泊3日で行って、帰ってきてからまた2泊3日というスタイルがとにかく多く、テレビなどのメディアで日光の様子が紹介されると思い出に浸ってしまう程。
日光を見ずして結構というなかれという面白い言葉がある位なので、一度は行ってほしい県だ。
紹介させてもらうと、ツーリストたちのメインはやはり日光東照宮。
あの有名な徳川家康の眠る場所で、独特な様子に驚くだろう。
それから、いろは坂の上にある日光の湯元温泉
硫黄泉で、乳白色で熱い湯。
この温泉に来ると冷え症が完治するのではないかと思う。
日光東照宮建立当時、日光のこのお湯を目標にたくさんの湯治客が集まったようだ。
その様子が想像できる古い歴史を持つここ日光。
旅館や民宿の紹介も兼ね,ツアーブックに多く記載されている栃木県日光市に、また行ってみたいと思う。

雲の無い大安の夕暮れは座ったままで
暑い日に、沖縄本土に出張に向かった。
この辺りはとてもあつい!
Vネックのカットソーの上から、スーツのジャケット。
汗をかいてサウナ状態になりすぎて、スーツのジャケットはぼろぼろに。
ビジネスホテルまで着いて、コインランドリーに行く暇もなかったのでBODY SHOPの洗顔で洗った。
翌日その上着はホワイトムスクの良い香りがした。
スーツが痛むのではないかと心配したけれど、何が何でも洗うべきだと心に決めていた。

ぽかぽかした水曜の夕暮れに友人と

したいとは思わなかったけれど、運動も多少でも取り組まなくてはとここ最近考える。
職務が変わってから、このところ、走ることがものすごく少なくなり、体脂肪率がめちゃめちゃ上がった。
それと、年もあるかもしれないが、おなかに脂肪がついていて、すごく見苦しい。
わずかでも、走らないとだめだ。

前のめりで大声を出すあいつと草原
子とのふれあいをすると、子供はものすごく好感をもってくれる。
2歳近くまで、仕事の業務がすごく激務で、ふれあうことが少なかったため、たまに抱きしめても泣かれていた。
父親でありながらと切ない心ざまだったが、仕事の業務がせわしないからと投げ出さずに、繰り返し、休日に散歩に連れていくらようにした、抱えても、お風呂でも泣かなくなった。
今日この頃、出勤で出かけていく時、私が居なくなることが悲しくて涙を流してくれるのが幸せだ。

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